伊勢原死体なき殺人事件途中総括
産経報道が事件の経過と予測をされている。
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良心の呵責か、死刑引き延ばし狙いか?20年前の殺人を告白した67歳死刑囚の心中は…

この事件の動機を推察すれば伊勢原駅前不動産の開発利権であろう。
事件の発端から殺人まで事態は流れるように進んでいる。
おおくの地面師犯罪が当時から頻発していた。
西麻布竿町、若松町川井八重子、百合子事件。そのほか、鳩ヶ谷、川口など資産家の家族内内紛に乗じた地面師事件が続いた。
真珠宮ビル事件は家族内の軋轢が原因とも言えるが、引き込みをする者、登記をいじる者と
役割が分断され巧みに事件が作られていった。
事件師の目的はまず金を動かすこと。その金を掬うことがビジネスである。
この事件の特徴は後藤忠政摘発が第一目的でその余については、ついでの事件であった。
その捜査に悪のりする者もいて、その一人は北青山路上で刺殺された。
対象不動産の価格が10億を超えると、事件師の動きも活発になる。
真珠宮ビル事件は未だに手付金詐欺もどきの少額詐欺の商材になっている。
伊勢原事件は競落人を仕立てることから始まり、その競売事件の後続事件(建物収去明け渡し)
の経過でなにか企画者の思惑と齟齬することがあり、旭住宅協同組合を乗っ取るために組合長を
殺したのであろう。
組合乗っ取りの登記手口は既知の手口であり、そのこと自体はやってしまうことがすごいのであって、やれる子天才ややっちまう魔術師がいるだけである。
事件の本質は、暴力付き詐欺横領ペテン事件であり、単に暴力団と言うより上位レイヤーに
ゼネコンや資本家がいて仕組まれた作業と考えるとわかりやすい。

1 産経報道一部引用

【■死体遺棄罪は時効…立件へ高いハードル
 20年前の出来事だけに、捜査の前には、さまざまな高いハードルが立ちふさがる。まず、津川さんに関しては、殺害を依頼したとされる暴力団関係者、矢野死刑囚が殺害を相談し、殺害を実行したとされる暴力団関係者のいずれもが死亡しており、矢野死刑囚と知人の男以外に事件解明に直接つながる供述が得られる見込みがみえない。
 さらに、矢野死刑囚が殺人の実行犯ではないことから、殺害の詳しい状況も不明。20年が過ぎたいまも殺害現場に痕跡が残っているとは限らず、遺体もほぼ白骨化していることから、DNA型鑑定などにも時間がかかる可能性がある。
 遺体が供述通り見つかったことから、死体を遺棄した点については証拠が十分ともいえるが、死体遺棄罪についてはすでに時効が成立。時効が撤廃された殺人罪で立件するしか道は残されていない。
 「人が命を失ったかもしれないという情報がある以上、全力を尽すしかない」。捜査幹部はそう話している。】

報道にあるように、新たに関係者が逮捕される可能性はないと思う。
もちろん、後続の真摯な証言でもあれば別。それでも殺人事件は解明されないでしょう。

2 告白の動機というか結果論
幸平一家矢野治の告白の動機は不明。
それより、この告白でどういう結果が出るかである。
伊勢原駅前の不動産訴訟が続いているのであれば、訴訟の進行が遅れたりすることはあるかもしれない。
意外な判決が出るかも。
事実上のオーナーが殺された蓋然性が高ければ裁判所もいろいろ考える。
しかし、当たり前に裁判は続く。
伊勢原市がこの物件を取得するのはやりにくくなる。
伊勢原市には、ほかにも批判が出ている不動産案件がある。
そして、住吉会の内部で変動が起きる可能性がある。
内部では、事件の詳しい経緯はわかっているでしょう。
真珠宮ビル事件が後藤忠政排除に利用されたように、この事件も住吉会内部で利用する者が
いると考えて普通でしょう。
八王子ホストクラブ経営者殺害事件は実行行為者がわかっていない。
事件の聴取を受けた者に脅しをかけていたヤクザもいる。

そういうことがスルーされていたと言うことでしょう。