北京オリンピックの頃、10年釣りをしていた町工場の親父が覚醒した。
誇りまみれのおんぼろ工場に東京電力のめーたーをつけた。
そこで再開したのが建設棒材づくりである。
古い鋼板をすだれ状に切り、加熱して、ダイスを通して引っ張ると棒材になる。
鉄筋コンクリ‐ト用の棒材が作れる。
つくれば中国が買うので、鉄スクラップがキロ三桁円になるくらいなので、
製品はさらにいい値段で売れる。
ぼろ倉庫に積んでいたスクラップ鋼材を製品にして中国に売り、
その年の年商、社長兼工員一人で1億を超えていた。
このことは、つい最近の歴史だから、埼玉周辺で取材したらわかるでしょう。
当時は、東京港のバースに中国船が停泊し、トラックで鉄製品を運ぶと、見境なく
買っていた。
当然、空前の鉄ブームであったが、オリンピックが終われば、その好況もおわり、
町工場の親父は二度と働かないだろうと、釣り師に戻る。
さて、韓国の鉄鋼業であるが輸出ができなくて輸入が増えていると聴く。
価格競争で中国製に負け、海外工場から海外韓国製が韓国に流れてくるそうな。
関東など大都市で売られている商社輸入のガソリンも韓国製が多いとか。
ガソリンや鋼材は倉庫に置いておけない商品なので、工場が稼働すると、
ダンピングしても売らざるを得ない。
日本の歴史をみるまでもなく、東京の工場地帯で育つと、景気の動向がわかる。
70年代鉄鋼摩擦というのがあり、日本の鉄生産が一億トンを超えると、
USAと経済戦争になった。
いま、その過剰生産問題を抱えているのが、中国。
倉庫もないので、上海の港に鋼材を野積みする。
衛星写真で世界の鉄鋼供給予測ができる。
中国は、鉄鉱石などを輸入するが、それは先日付契約であり、
鉄鋼需要が減っても原料の輸入は止められない。
オーストラリアなどが中国中国さまさまであるが、中国鉄鋼業が生産調整の知恵を
身につけたら、鉄鋼不況が世界に及ぶでしょう。
造船しかり、石油精製しかりです。
ガソリンを増産すれば重油があまる。
四日市ぜんそくはなくなったが、北京は窒息しそうです。
韓国には財閥企業あれども、町工場はない。
鉄は産業のコメですが、すべて日本製である必要はない。
鉄スクラップを集めておいたほうが非常の役には立つでしょう。
サムソンがスマホを生産しないと日本の部品メーカーの売り上げが立たない。
現代重工が船を作らないと、三菱の船舶ディーゼルが売れない。
スマホの組み立てはインドの路上で行われるようになった。
韓国で船を組み立てるのがコスト割れなら、フィリピンでやればいい。
韓国の大統領ができたらしいですが、日本では関心がない。
日本は不思議な空気の国で、日本から見ると韓国はもう存在しない国のようです。
精神勝利法で北朝鮮と会話するようです。
高麗連邦を作るとか。
なるようにしかならない。
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